7.19.2015

【お金・保険】医療保険について考える

次に、医療保険について考えたい。

入院・手術時や大病を患ったときに給付される保険である。

そもそもこの種の保険は必要なのか、から考えたい。

死亡保障は必要保障額が高額になるケースが多いため、
現在の貯蓄で備えることができないため生命保険で備える必要がある。

病気になった場合、どのくらいの費用がかかるのだろうか。

現役世代の医療費負担は3割なので、
10000円の医療費でも自己負担額は3千円だ。

大病を患い、14日間入院し、入退院後の通院を含め、仮に月に200万円かかったとすると、
高額療養費制度を利用できる。

ひと月あたりの自己負担限度額は、

・年収約1160万円の人は、
252,600+(医療費200万-842,000)×1%=264,180円

・年収約770~約1160万円の人は、
167,400+(医療費200万-558,000)×1%=181,820円

・年収約370~約770万円の人は、
80,100+(医療費200万-267,000)×1%=97,430円

・年収約370万円以下の人は、
57,600円

・住民税非課税の人は、
35,400円


これ以外にも保険適用外である食事代、雑費、
個室希望すれば差額ベッド代が発生する。
1日1万円として、計14万円。

入院が月をまたがったとしても、
預貯金がある程度(100万くらい?)あれば、支払いに困ることはない。

公的保険の範囲内においては、かかる医療費を過度に心配する必要は
ないと考えるが、がん治療において、
公的保険適用外の自由診療や先進医療を受ける場合は話が変わってくる。
治療による仕事への影響も考慮しなければならない。

重粒子線治療(先進医療)  約300万円(もし適応してれば効果大)
免疫療法(自由診療)  約200万円


では、自分はどのくらいがんになる可能性があるのか、
がんの危険因子から考えたい。

危険因子の

喫煙、
飲酒(1日の飲酒量として男性で2合以上、女性で1合以上)、
野菜不足、
運動不足

に該当する項目が多い人ほど、
生活習慣に気を使ったほうがよいかもしれません。



医療保険を考える上で、私は以下のように優先順位を考えた。
基本は預貯金で対応し、県民共済もしくはがん保険で補完するという考え方だ。



◎ 老後の医療費に向けての預貯金・資産運用

○ 県民共済(入院保障型) →詳細はこちらへ

○ がん保険(定期型) →詳細はこちらへ

△ 解約返戻金なし(掛け捨て)の終身医療保険

▲ 解約返戻金あり(貯蓄型)の終身医療保険
    ※収入に余裕がある人向け、老後時点での解約が前提となる。

× 主契約に特約でついている定期型の医療保険
    →介護医療分の生命保険料の控除がなく、割高。



一般的な病気に対しては、預貯金で対応できる。預貯金が少なかったり、心配な場合は県民共済がベター。がん特約をつける。65歳以降は保障が薄くなるので、預貯金をしておくのが前提。



30歳男性が40歳までにガンに罹患している確率は0.5%、50歳までは2%、60歳までは7%、70歳までは20%、一生涯で58%、
30歳女性が40歳までにガンに罹患している確率は2%、50歳までは4%、60歳までは9%、70歳までは16%、一生涯で43%である(「がん保険の教科書より)。
これらの数字は、個々人にとって、あくまで参考ではあるが、万が一、がんになった場合、どうするか家族と話し合っておきたい。


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記事最終校正日:2016年1月19日