7.15.2015

生命保険(死亡保障)を考える

結婚して家族ができると、独身の時には考えていなかったとしても、万が一の時のために、保険の加入を考えます。
保険は決して安い買い物ではないので、慎重に検討すべきですが、商品によっては複雑なものもあり、どのように設計すればよいか、(プロであっても)本当に難しいことがあります。

自分にあう保険を設計するために、保険に利害関係のないファイナンシャルプランナーに有料相談するのも一つの手だが、なかなかハードルが高いかもしれません。

個人的な保険の考え方について、今回、書いてみました。

まず、基本的な考え方として、

貯蓄(投資)と生命保険は切り離して考える。
 →投資は保険と切り離して行った方が、利回りがよくなるケースも多いです。

不安が募ると、お金はいくらあっても足りないので、保険はシンプルに考える。
  →保険に入らないといけないほど、大金が必要になるのは、死亡保障の時。
   必要な保障額に掛け金を安くして入ることを、シンプルに考えましょう。



万が一(死亡時)の保障を考えるうえでの検討の優先順位は、

① 定期保険

    掛け捨て。非喫煙者は割引率が高くなります。
    さらに、掛け金を安くするには年金型のタイプ(家族収入保険)もあります。

② 終身保険(変額型)

    貯蓄型。定期保険より割高のため、
   必要保障額をこれだけでカバーするのは一般的に厳しいです。
   保険金額と解約返戻金が運用実績に応じて変動します。
   基本保険金額は保証されます。
   老後に解約すれば、老後生活資金となります。

③  終身保険 (定額型)

     貯蓄型。変額型よりも割高です。
     必要保障額をこれだけでカバーするのは、一般的に厳しいです。
     老後に解約すれば、老後生活資金となります。
     解約返戻金が減るリスクはありません。



30歳男性が40歳まで生存している確率は98.94%、50歳の場合は96.70%、60歳の場合は91.47%で、65歳の場合は87.01%である(「生保標準生命表2007」より)。これらの数字は、個々人にとって、あくまで参考ではあるが、万が一の時の備えはしっかりしておきたい。


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記事最終校正日:2016年1月19日。