2.11.2016

医療費控除について

給与所得者であっても、医療費控除や寄付金控除の対象の場合は、確定申告をすることによって、所得税・住民税の還付を受けることができます。


医療費控除の計算方法は、

医療費控除額(最高200万円)
=1年に支払った医療費の総額-保険金などで補てんされる金額-10万円(総所得額が200万円未満の場合は総所得金額の5%の金額)


入院時のベッド代や食事代、公共交通機関を利用しての交通費、かぜの治療のために購入した一般医薬品なども控除の対象に含まれるため、大病を患った場合や出産を経験した場合は、10万を超える可能性があります。

また、総所得金額は収入金額(額面の金額)ではなくて、給与所得控除後の年収となるため、額面の年収が300万円の場合、総所得金額は200万を切ることになります。


注意点としては、
自己都合で発生した差額ベッド代や、予防のための通院代、ガソリン代・駐車場代は控除の対象とはなりません。
また、
保険金で補てんされる部分は、それぞれの医療費ごとに計算するため、入院給付金の額が当該入院の医療費を上回っても、その他の入院や生計を一にする家族の医療費等から差し引く必要はありません。
病院・薬局等の領収書をなくさないように保管をしておきましょう。



いくら戻ってくるかの目安はこちらの表が分かりやすいです。

年収      医療費
         12万円  16万円   20万円

300万円   1300円   3300円   5300円
500万円   2000円   6100円  10200円
800万円   4000円   12200円  20400円