1.10.2016

【お金・保険】がん保険について考える

がん保険は必要か、という質問。

どの保険にも共通するが、

必要な人には必要で、必要ない人には必要ないというのが答えである。

自由診療・先進医療など、現時点での高度な医療を受けたいであるとか、

貯蓄が少なく、通院治療が長引いた時が不安な人は検討すべきであろう。


今回の記事は、自由診療にかかる費用(約200万円)のうち、

100万円を保険で用意する場合のシュミレーションをしてみる。

がん保険を検討する際には

がんと診断されたら仮に入院をしなくても、一時給付される保険の方が
入院日数が少なくなっている昨今では有用である。

上皮内がんも保険金が給付された方がよいのかについては、

上皮内がんは自由診療・先進医療のような高度な医療費はかからず、
通常の治療・手術でほとんど完治するため、
重要視しない。



男性35歳が検討する場合、保険商品例として、以下の3商品を挙げてみた。

がん保険を検討されている方は、参考にしてほしい。


保険商品例1

AIG富士生命 がんベスト・ゴールドα
診断給付金:100万(回数無制限、2年に1回を限度)
※上皮内がん:50万円給付(回数無制限、2年に1回を限度)
先進医療特約:終身型、通算2000万まで技術料と同額を支給

保険料払込期間:終身

保険料:2,721円/月
総保険料:1,501,992円(平均余命46年から計算)



保険商品例2


朝日生命 スマイルセブン
 診断給付金:100万(回数無制限、2年に1回を限度)
※上皮内がん:100万円給付の対象(回数無制限、2年に1回を限度)
2回目以降は入院治療中であった場合のみ。通院治療は対象外。
先進医療特約:終身型、通算2200万まで技術料110%を支給
その他:がん以外の6大疾病も給付対象 

保険払込期間:終身

保険料:2,336円/月
総保険料:1,289,472円(平均余命46年から計算)

保険払込期間:60歳払込

保険料:4,377円/月
総保険料:1,313,100円



保険商品例3

県民共済(入院保障2型+新がん2型特約)
診断給付金:100万
※上皮内がん:100万円給付の対象
2回目以降は5年経過後。
先進医療:300万円まで技術料と同額分。
通院:5,000円/日(60日まで)
入院:10,000円/日(無制限)+5,000円/日(124日まで)

保険料:4,000円‐800円(割戻金20%と想定)=3,200円
保険期間、保険料払込期間:60歳
総保険料:960,000円

60歳以降の保障は薄くなるため、終身のがん保険としては選べない。ただし、老後資金は別に運用していて老後に十分な預貯金が見込める人は、働き盛りの間だけの保障として割り切る分にはよいと思う。そういう意味で、以下のような保険もある。



保険商品例4


SBI損保(がん保険)
診断給付金:100万(回数無制限、2年に1回を限度)
※上皮内がん:100万(回数無制限、2年に1回を限度)
通院:1000万円まで保障
入院:無制限に保障

保険料(月):
1,160円(35‐40歳)
1,600円(40‐45歳)
2,290円(45‐50歳)
3,330円(50‐55歳)
4,930円(55‐60歳)
保険期間、保険料払込期間:5年更新
総保険料:798,600円(60歳まで加入した場合)


結論


早々に緊急予備資金・長期療養資金として、数百万円を貯蓄できる家計であれば、がん保険は絶対ではない。
すぐに貯蓄できる家計ではなく、がん罹患後の家計が不安な場合や保険適用外の自由診療・先進医療を受けたい場合は、がん保険を検討するべきだろう。


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記事最終校正日:2016年1月12日