7.18.2015

【お金・保険】遺族の必要保障額

生命保険(死亡保障)を設計する際に、必要なのは遺族の必要保障額の計算です。

以下のサイトでも、目安をシュミレーションできますが、
JA共済
日本生命
必要保障額シュミレーション


計算方法は、
必要保障額=遺族生活資金-準備資金
です。

遺族生活資金は下記の①から⑥の合計額

① 夫死亡時の死後整理資金(葬儀費用等)

② 末子が大学を卒業するまでの生活費用
   →現在の月間生活費×0.7×12ヵ月×年数(22歳-末子の現在の年齢)

③ 子どもの教育資金

④ 子どもの結婚資金援助等

⑤ 妻の老後生活資金
   →現在の月間生活費×0.5×12ヵ月×年数(末子大学卒業時の妻の平均余命

⑥ 住宅ローンなどの債務(団体信用生命保険加入なら不要)


準備資金は下記の①から⑤の合計額

① 遺族年金額

② 死亡退職金・弔慰金

③ 現在の貯蓄額

④ 妻が今後働いて得る収入

⑤ 不動産収入などその他の収入


遺族年金の目安



ざっくりですが、計算しました。

(例)とある家庭
夫34歳(サラリーマン)、
妻32歳(専業主婦)、
子2人(3歳、0歳)、
月の生活費20万の場合

《遺族生活資金》 9800万

①死後の整理資金(葬式代、遺族年金が出るまでの生活費用) 144万
②末子の大学卒業までの生活費用 20万×0.7×12ヵ月×22=3696万
③子どもの教育資金 2000万
④子どもの結婚資金援助等 0
⑤妻の老後生活資金 20万×0.5×12ヵ月×33=3960万


《準備資金》 7800万

①遺族年金額 6168万
   (末子大学卒業まで) 12万×12ヵ月×19+11万×12ヵ月×3=3132万
   (65歳まで) 7万×12ヵ月×11=924万
   (65歳以降) 8万×12ヵ月×22=535万
②死亡退職金 300万
③現在の貯蓄額 332万
④妻の今後の収入 1000万
⑤その他の収入 0


この家庭の必要保障額は2000万となります。

この2000万円の不足分をどうするかです。

生命保険で備えるのか、
預貯金で備えたいのであれば、どのくらいのペース
でお金を積み立てていけばよいか、

様々な選択肢がありますので、じっくりと考えてみましょう。


以下のページもご参考ください。
死亡保障
老後資金
教育資金




(参考文献)
ファイナンシャルプランニング技能士手帳


記事最終校正日:2016年2月7日